はじめに
「社会人になれば、知識も精神も自立した大人になる」──こう期待されているのが常識です。学生時代の未熟さを脱し、社会経験を積んで一人前の人間に成長する。そんなイメージが一般的でしょう。
しかし、現実はどうでしょうか。筆者がエンジニアとして働く中で出会った多くの社会人は、知識も精神も未成熟なままであることの方が多いのです。
「社会人は自立した大人」という通説は、実は間違っているのかもしれません。本記事では、現場で目の当たりにしてきた衝撃的な実例を通じて、社会人の未熟さについて痛烈に指摘したいと思います。
無知な人が多い
製品名の「TM」が理解できない
ある日、クラウドサービスの商談をしている時のことです。相手の企業のIT担当者が、製品名の最後についている「TM」の意味を尋ねてきました。
「この『TM』って、何の略ですか?」
TMは「Trade Mark」の略で、商標登録を示す記号です。これを製品名の一部だと思っているなんて、IT業界で働く人間としては驚きを通り越して呆れてしまいます。
筆者が「トレードマークですよ。商標のことです」と説明すると、相手は怪訝な顔をして「へぇ、そうなんだ」と言いました。まるで初めて聞く情報のように反応しているのです。
高校の公民か社会で習うはずの知識。それが欠落したまま30代、40代で社会生活を送っている──こんな人がエンジニアの世界には溢れています。
DevOps企業が「operator」を理解していない
DevOpsの導入支援を行っている企業の方との会話で、こんなやり取りがありました。
「Kubernetesのoperatorって、運用者を管理するツールなんですか?」
operatorは、Kubernetesにおける特定のアプリケーションを管理するためのソフトウェアのことです。ITの専門用語としての意味は決して「運用者」ではありません。
DevOpsという専門領域を扱う企業でさえ、基本用語の理解がこんなにもおろそかになっているのです。専門用語を正確に理解せずに専門的な仕事をしている──これが現場の現実です。
英語が読めないエンジニア
ドキュメントが英語であるだけで、頭を抱えるエンジニアが少なくありません。
あるプロジェクトでは、エラーメッセージが英語で表示されることを問題視する人がいました。
「日本語のドキュメントはないんですか?」
「公式ドキュメントは英語ですが、自動翻訳で読むことはできますよ」
「翻訳だと正確じゃない気がして……」
技術書やドキュメントの多くは英語で書かれています。それを「読めないから困る」と言うのは、エンジニアとしては致命的な欠陥です。
正解を教えても学ばない
筆者が技術的な問題に対して正解を提示しても、その知識を定着させようとしない人がいます。
「ここはこう書くのが正解です」と明確に指摘したにもかかわらず、次回も同じ間違いを繰り返す。あるいは、正しい表現を使うように伝えても、自分の好きな間違った単語を使い続ける。
学ぶ姿勢がないのです。教えられることへの感謝も、知識を自分のものにしようとする意欲もない。
無知であること自体は問題ではありません。誰でも最初は無知です。問題なのは、無知を自認せず、学ぼうとしないことです。
エンジニアは金に疎い
SNSでのビジネスロマンス詐欺被害
あるエンジニアが、SNSを通じて知り合った相手に金を騙し取られる被害に遭いました。
「彼女」と思っていた相手は、実は詐欺グループでした。
「投資してみない? 儲かるよ」
そう言われて、最初は数千円。その後、何度か追加投資を促され、最終的には50万円を失ったそうです。
驚くべきは、その後の彼の態度です。
「まあ、勉強代だと思えば」
そうケロッと言うのです。50万円という大金を失ったにもかかわらず、怒ることも悔やむこともなく、「勉強代」という言葉で片付けているのです。
この軽さ──これが金銭感覚の欠落した社会人の典型です。
友人への金銭貸し付け
友人との金銭関係で失敗するエンジニアも少なくありません。
「友人が困っているからお金を貸した」
「10万円貸したけど、返ってくるのかな?」
「いや、20万円貸したよ」
「えっ、20万円も!?」
「自己投資だと思えば」
騙されているにもかかわらず、それを「自己投資」だと言い張る。返ってくる見込みがないことを知りながら、さらに貸し続ける。
しかも、その状況を自慢話のように語るのです。
「俺、友人に30万円貸してるんだよねー」
まるで慈善活動をしているかのような口調。実はただ搾取されているだけなのに、それを「友人を助けている」と言い訳しているのです。
青色申告の重要性を知らない
副業やフリーランスで働くエンジニアでさえ、確定申告の知識がない人がいます。
「白色申告でいいよ、簡単だから」
そう言って、経費がまったく計上できない白色申告を選ぶエンジニアがいます。家賃、通信費、書籍代、機材代──本来経費として計上できるものが、何も計上されていないのです。
青色申告と白色申告の違い、経費の計上方法、節税の基本。これらを知らないだけで、数十万円単位で損をしているのです。
エンジニアは変な人が多い
簡易ハッカソンの奇行
ある簡易ハッカソンで、参加したエンジニアが開発したアプリの内容に筆者は衝撃を受けました。
「トイレットペーパーの使用量を管理するアプリ」
一見して何か便利そうに聞こえますが、その実装内容は異常なまでに不衛生なものでした。
「排泄物の写真を撮って、AIが解析してトイレットペーパーの使用量を推定する」
「汚物を手で触って、重さを計測するセンサーを取り付ける」
衛生面を完全に無視した、常識外れのアイデアです。しかも、それを真剣に実装しようとしているのです。
周囲は引いていましたが、本人は気にする様子もありません。むしろ、「面白いでしょ?」と得意げに語っていました。
常識の欠如──これもエンジニアの一部に見られる特徴です。
異業種交流会での実態
異業種交流会に参加すると、エンジニアの評価の低さを痛感させられます。
「エンジニアは話しにくいよね」
「変な人が多いから、話しかけるのを躊躇しちゃう」
営業職や事務職の方から、こうした言葉を聞くことがよくあります。
しかし、ある交流会で筆者が普通に会話をしていたら、驚くような言葉を投げかけられました。
「あなた、エンジニアですか? 初めて話しやすいエンジニアに会いました!」
これを褒め言葉として受け取るべきでしょうか。それとも、エンジニアのコミュニケーション能力の低さを示唆する言葉として受け取るべきでしょうか。
エンジニアの多くは、異業種の方と話すのが苦手です。技術的な話ばかりをして、相手が退屈していることにも気づかない。自分の興味のあることだけを話し、相手の話を聞かない。
こうした態度が、エンジニアに対する「変な人」というイメージを強化しているのです。
カフェ会を主催するだけでドヤ顔
地域の勉強会や交流会を見ていると、ある種の人たちが目につきます。
カフェを予約して、ただ集まるだけで「カフェ会を主催しました!」とドヤ顔をする人たちです。
内容も何もない。ただ集まって雑談をするだけ。
それなのに、「勉強会を企画・運営しました」という肩書を得ようとしているのです。実際には何の価値も提供していないのに、自分が「主催者」というだけで満足しているのです。
活動の中身ではなく、「何かを主催した」という事実だけで自己満足する。この空虚さこそ、未成熟な社会人の象徴と言えるでしょう。
まとめ
「社会人は自立した大人」という通説は、現実にはまったく当てはまりません。
- 知識の欠落: 商標の意味も専門用語も英語も理解せずに仕事をしている人が多い
- 金銭感覚の欠如: 詐欺に遭っても勉強代だと言い訳し、友人に搾取されていることに気づかない
- 精神の未熟さ: 常識外れの行動を恥じず、自己満足のために活動をしているだけ
社会になっても、知識も精神も成長していない人が多数を占めているのです。
そして、何より恐ろしいのは、これが「当たり前」だと思われていることです。自分の未熟さに気づいていない人が圧倒的多数派なのです。
真に自立した大人になるためには、以下が必要です。
- 知識の向上: 基礎知識を固め、専門用語を正確に理解する
- 金銭感覚の醸成: 税金の仕組みを学び、損をしない知識を身につける
- 自己啓発への姿勢: 学ぶことを恥じず、常に成長しようとする意欲を持つ
社会人になっても成長をやめてはいけません。むしろ、社会になってこそ、より深い知識と成熟した精神を身につけるべきなのです。
「社会人アホ説」が否定される日が来ることを願って止みません。
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