はじめに

個人事業を開業された方や、一人法人を設立された方は、税関係などで会社員の頃より公共系サービスを密に使用することになる思います。 公共系サービスは用途ごとに複数のサービスに分かれており、ログイン方法も異なり、開業や設立したての頃は混乱することも多いと思うので、よく使用するサービスを用途ごとにまとめました。

e-Tax

e-Taxは、国税庁が運営する国税電子申告・納税システムです。
インターネットで所得税、法人税、消費税などの国税に関する申告、納税、申請・届出をオンラインで実施することができます。

e-Tax

フリーランスエンジニア向けの補足

※ フリーランスエンジニアは主に毎年の確定申告で使用するサービスです。 ※ マイナンバーカードを持っていると、マイナポータル連携で医療費や保険料の自動取得ができ、マイナンバーカードを準備しておくのがおすすめです。
※ 青色申告特別控除65万円を受けるには、e-Taxでの電子申告が必須条件となっています。


eLTAX(エルタックス)

地方税共同機構が運営する地方税ポータルシステムです。 地方税の申告、納税、申請・届出をインターネットで電子的に行えます。

eLTAX

利用する際は後述するPCdeskの利用申請を行い、PCにインストールすることで使用できるようになります。

PCdesk

PCdeskは、地方税ポータルシステム「eLTAX(エルタックス)」専用の無料ソフトウェアです。 ブラウザ版とDL版の2種類があります。

PCdesk

主な機能

  • 地方税(法人住民税、事業税、固定資産税など)の電子申告・電子納税
  • 法人設立・設置届、異動届、法人税に係る確定申告書などの申請

フリーランスエンジニア向けの補足

※ 個人事業主の場合、年間所得が290万円を超えると個人事業税の申告が必要になり、eLTAXを使用しますが、情報サービス業の場合、契約が準委任契約なら個人事業税の納付は不要なので、基本的につかうことはありません。
※ 一人法人を設立した場合は、法人住民税や法人事業税の申告で毎年使用します。 ※ PCdeskのインストールが必要なため、使用頻度は低めですが、地方税関連では重要なシステムです。

G-BizID

G-BizIDはデジタル庁が提供する法人・個人事業主向けの共通認証システムです。

複数の行政サービス(補助金申請、社会保険手続きなど)にシングルサインオンし、手続きの効率化を図ります。

アカウント種類

  • プライムアカウント: 最も機能が多く、補助金や社会保険申請に最適。オンライン即日発行可能。
  • エントリー/メンバー: 制限あり、プライムから派生

G-BizID

フリーランスエンジニア向けの補足

※ 補助金の申請や、従業員の雇用をしない限り、個人事業主の場合は使用することはありません。 ※ 補助金や、従業員を雇用する予定がある場合は、社会保険手続きで使用するため、早めにプライムアカウントを取得しておくことをおすすめします。 ※ アカウント発行には審査が必要で、通常1〜2週間かかるため、補助金申請を検討する場合は余裕を持って取得しましょう。


e-Gov

e-Govは、デジタル庁が運営する日本の電子政府の総合窓口ポータルサイトです。

e-Gov

主に企業や個人事業主が、社会保険や労働保険などの手続きの申請や申請結果の確認に使用します。 申請の例として以下のようなものがあります。 ・健康保険・厚生年金保険の被保険者資格取得届 ・報酬月額変更届、賞与支払届

e-GovはG-BizIDでログインできます。 e-Govは社会保険・行政手続き向けであるのに対して、e-taxや、eLTAXは税申告用でログインIDもそれぞれ異なります。


まとめ

サービス名 概要 主な用途 主な手続き例 ログイン方法 備考
e-Tax 国税庁の国税電子申告・納税システム 国税の申告・納税 ・所得税申告(確定申告)・法人税申告・消費税申告・青色申告承認申請 ・マイナンバーカード・ID/パスワード方式 所得税・法人税など 国税専用
eLTAX(エルタックス) 地方税を電子申告・電子納税できるシステム 地方税の申告・届出 ・住民税申告・事業税申告・固定資産税申告・法人設立届 ・PCdesk(DL版/WEB版)でログイン 地方税専用。PCdeskの利用登録が必要
PCdesk eLTAX専用のソフト(ブラウザ版・DL版) eLTAXの操作用 ・地方税の申告・届出全般 ・eLTAXの利用者ID eLTAXを使うためのメインツール
G-BizID 行政サービスの共通ログイン(デジタル庁) 補助金申請、社会保険、各種行政手続き ・事業再構築補助金・持続化補助金・社会保険関連手続き ・G-BizID(プライム/エントリー) プライムが主流。個人事業主は使用頻度低め
e-Gov 電子政府の総合窓口(デジタル庁) 社会保険・労働保険の手続き ・厚生年金資格取得届・報酬月額変更届・労災・雇用保険関係 ・G-BizID・マイナンバーカード 社会保険・労働保険向け。e-Tax/eLTAXとは別

おわりに

この記事では、個人事業を開業された方や、一人法人を設立された方がよく使う公共系サービスについてまとめました。
この記事が、自営業の方の参考になれば幸いです。