本当にあった?エンジニアの怖い話「変数名が理解できない情報工学部生」
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はじめに 大学の情報工学部には、様々な学生が在籍しています。 プログラミングに強い人もいれば、まったく興味を持てない人、そして「本人の特性ゆえに」なかなか苦戦してしまう人もいます。
この物語では、ある学生の言動を通して、当時は気づかれにくかった特性と、それを見抜けないまま採用してしまう企業側のリスクについて考えます。
本記事は、個人や企業を誹謗中傷することを目的としたものではなく、以下を目的としています。
企業からは都合の良い情報しか発信されないことが多いため、求職者が一方的な情報に惑わされないようバランスを取る 仕事の中で起こりうる想定外な出来事や、理不尽な出来事をあらかじめ知り、対処や心構えの一助としていただく 業界に対して不満はあるが、立場上声を上げにくい現場の方々に代わって、内情を吐露することでガス抜きの場とする 実体験をもとに、なかなか表に出てこない業界の実情をお伝えし、学生やエンジニア、マネージャーの皆様の今後のキャリア選択に役立てていただければ幸いです。
変数名が理解できない情報工学部生 これは中四国内のとある国公立大学、情報工学部での出来事。
その中に、少し目立つ学生A君がいた。 ロン毛でどこにでもいそうなヤンキー風の見た目、口癖は「なんや!?」。 一見よくいるタイプの学生に見えたが、周囲の学生たちは彼のある一点だけは他のヤンキー学生とは違うと感じていた。
異常なまでに、落ち着きがないのだ。
講義中じっとしていられない 講義中、A君は講師の話をまったく聞かず、隣の学生の肩を叩いては振り向かせ、変顔を見せるという行為を延々と繰り返していた。
学生A🙄「なんや!?」 一度や二度ではない。講義が始まってから終わるまで、ずっとである。
待つことが苦手 自分が待ち合わせに頻繁に遅刻するのに、他人が数秒でも遅れると、途端に不機嫌になるのだ。
学生A😤「5分もたってるやん。いつまで、待たせるんや!?」 講義室を出る際、自分より数秒遅れて出てきた学生に対し、「5分以上待った」と本気で怒り出すこともあった。
学生C😳「え、5分どころか数秒だよ……」 学生A😠「待ったんじゃ!」 数秒と5分の感覚のズレに、周囲はただ困惑するばかりだった。
変数が理解できない 講師🙂「ファイル名や変数名は、任意の名前をつけて構いません。」 A君はこの言葉の意味がわからなかったらしく、隣の学生Bに尋ねた。
学生A🤔「なあ、任意って何や?」 学生B🙂「どんな名前にしてもいいってことだよ」 Bの説明を聞いたA君は、キーボードを叩き始めた。
そして出来上がったファイル名と変数名がこれだった。
aaaaaaaaaaaaaaaaaa.c bbbbbbbbbbbb 学生B😳「え、それは……」 学生A😠「なんでもええんやろ!」 不機嫌そうな顔でそう言い放つA君。 講師が「任意でよい」と言ったのは、複数のファイルやデータを扱う際に、自分自身が後から見て分かりやすい名前をつけてほしいという意図があってのことだった。 しかしA君には、その言葉の背景にある意図までは伝わっていなかったようだ。
最初は冗談で言っているのかとBは思ったが、A君はその後もアルファベットの羅列を使い続けた。そして案の定、途中で集中が切れてしまう。
学生A😡「できん!できん!」 周囲の学生に当たり散らしながら、A君はキーボードを叩く手を止めてしまった。
こうした光景は、この講義に限らず何度も繰り返されていた。
当時、発達障害に関する知識は今ほど広く知られておらず、周囲には「発達障害かもしれない」という発想自体がなかった。 A君と音楽の話などをしているときは普通にコミュニケーションが取れていて、工学部でプログラミングが苦手な学生自体は珍しくなかったため、A君もその一人として片付けられていた。 もし当時から特性への理解があれば、A君に対して何かしてあげられたのかもしれない。
A君は国公立大学の情報工学部卒という学歴で一般企業に就職した。 中小企業の中には、面接一発で採用を決めてしまう企業もいるが、短時間のやり取りだけで採用を決めることには、大きなリスクがあることはこの例からも明らかだろう。
解説 A君の言動を振り返ると、いくつかの特性が重なっていたことがわかります。
講義中に落ち着きがなく、他者への干渉行動をやめられない 自分の遅刻には無頓着な一方、他人のわずかな遅れに強い怒りを感じる 「任意」という言葉の裏にある意図や背景を汲み取ることが苦手 集中が長く続かず、うまくいかないとすぐに感情的になる これらは今の知識で見れば、ADHD(注意欠如・多動症)の特性と重なる部分が多いように見えます。 当時はこうした特性への理解や、投薬をはじめとする対策の情報が今ほど普及しておらず、A君自身も、周囲の学生も、そして大学側も、「変わった学生」「集中力がない学生」という認識で片付けてしまっていました。