はじめに
社会人になれば、皆が知識も精神も自立した大人になっているというイメージを持つ人は多いのではないでしょうか?
しかし、現実には、知識も精神も未成熟な方もいて、先輩や上司が皆、頼りになる大人とは限りません。
立場が上だからといって、常に正しいわけではないのです。むしろ、周囲の意見に流されず、自分のキャリアを主体的に考える姿勢が重要です。
本記事が、盲目的に周りの人の意見を受け入れるのではなく、自分のキャリアを自分で判断するきっかけになれば幸いです。
本記事は、エンジニアや企業を貶めることを目的としたものではありません。情報収集が困難な業界内情を提供し、今後のキャリアに役立てていただくこと、そして業界への監査を行うことを目的としています。
ピントがずれた指摘が多いレビュアー
これは、あるシステムに関する社内向けスライド資料のレビューで起きた出来事です。
- 上司😤:「スライドタイトルの製品名に『TM』が付いていないじゃないか。ちゃんと表記しなさい。」
- 部下😐:「????」
TMは「Trade Mark」の略で、商標であることを示すための記号です。
しかし、ロゴを正式なブランド表記として利用しているわけでもなく、社内向けの説明資料において単純に製品名に言及するだけであれば、TM表記が必須となるケースはほとんどありません。
もちろん、表記ルールを確認すること自体は大切です。
しかし実際のレビューでは、本質的な内容よりも些末な部分にばかり注目し、ピントがずれた指摘が繰り返されることがあります。
悪意があるわけではないと思いますが、意味の薄い指摘への対応に時間を取られることで、本来議論すべき内容が後回しになってしまうケースは少なくありません。
語彙力がなさすぎるPM
これは、あるクラウド案件に参画していた、語彙力がなさすぎるPMとのやり取りです。
このPMは物静かで丁寧な敬語を使う人物だったが、ITの基礎用語をほとんど知らなかった。
あるミーティングで、クラウド構成の話題になった。
- 部下A 🙂 「このシステムはSaaSとIaaSを組み合わせて構築しています。」
- PM 😐 「SaaSとIaaS……それは、何ですか?」
- 部下A 😳 「え、クラウドの提供形態の分類です。SaaSはソフトウェア、IaaSはインフラを提供するサービスですね。」
- PM 😐 「わかりました。」
PMを名乗る人物が、クラウド案件の基本用語であるSaaS/IaaSを知らないという事実に、部下Aは驚きを隠せなかった。
しかし、驚きはこれだけでは終わらなかった。
数日後、サーバーの初期設定に関する話題になった際のことである。
- PM 🤔 「バイオエスの設定は、もう終わっていますか?」
- 部下A 😶 「……バイオエス、ですか?」
- PM 😐 「はい、バイオエスです。」
部下Aは一瞬、何のことか理解できなかった。 しばらく考えて、ようやく気づく。
- 部下A 😨 (まさか、BIOSのことか……?)
確認のため、資料の画面を指しながら聞き返した。
- 部下A 😅 「これのことでしょうか? これは『バイオス』と読みます。」
- PM 😳 「バイオス……? バイオエスだと思っていました。」
- 部下A 😑 「いえ、BIOSです。」
さらに続けて、PMはこう漏らした。
- PM 🤔 「バイオエスと聞くと、SonyのノートPCの『Vaio S』を思い出しますね。」
- 部下A 😧 「……?」
BIOSという単語から、なぜPCの製品名である「Vaio S」を連想したのか、部下Aには理解できなかった。 発音の響きだけで独自のイメージを膨らませてしまう、このPM特有の語彙力の乏しさをまた一つ目撃した瞬間だった。
語彙力が乏しいだけでなく、知らない単語を聞くと発音の響きだけで無関係な単語に結びつけてしまう傾向があり、現場では都度、正しい用語を説明し直す手間が発生していた。